2006年5月アーカイブ

かあさん牛の名前入りヨーグルトはどうして出来たの?

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牛とミルクと人間の歴史は6000年の時を重ね、いまや全世界では12億頭の家畜牛がいるといわれています。5人に一頭の牛がいることになります。
ミルクは命を奪うことなく得られる唯一の食べ物であり、この世に生まれた赤ちゃんにとっても唯一の貴重な命をはぐくむ食べ物。哺乳類にとってミルクは繁栄のシンボルであり人類にとっては親子、家族、社会の基礎にあるソウルフーズです。

オーストラリアの牧畜文化に触れる機会があり産業としての畜産から文化としての牧畜を考えるようになり、牛と人間の幸せな関係が創る心豊かなコミュニティーが自分の求めることだと気が付きました。

牛の一生に付き合うことの楽しさと大変さ、それが一番楽しいやりがいのあることとも気が付きました。牛は自分の赤ちゃんを育てる10倍から20倍以上のミ ルクを作る能力を身につけ、人間はその牛を健康に飼い餌をまかない繁殖させてさらに能力のあるファミリーを増やす科学の力を身に付けました。

今まで発展途上の社会の中では人と牛の幸せな関係は難しいものもありました。
安定した社会、成熟した食文化がその質を問われるとき。食べ物はそのルーツを評価されるようになります。本来あるべき価値の本質、安全・安心、美味しさ、個性
そして牧畜先進国をゆるがせたBSE問題以降さらに、家畜福祉アニマルウェルフェアー、有機畜産の研究も進んでいます。

オーストラリアで感じた最大の印象は牧畜、動物、畜産に親しみを持ち楽しんでいることでした。酪農協会が作ったパンフレットには「あなたも牛を飼いません か?」と言うキャッチコピーでした。誰にも出来そうで出来ない牛と共に行きる生活。でもちょっと工夫をすることで誰でも牛を育てる、共に生きるが出来るの です。

牛を飼う文化がミルクを生かした豊かな食文化を作り上げてきたように、牧畜の自給の楽しみ、乳利用の技の巧みさを先人、牧畜の歴史のある国から学ぶことで私たちが、本当に必要な美味しくて健康によい乳製品を開発してゆくことが出来ます。
中央アジアから発祥した乳利用の文化をアジア・日本の食生活に適応したオリジナルな乳利用文化を創造してゆく、小さな牧場を作りたいと考えています。

最大の利益は心の豊かさであり、健康であることのからだ喜び、充実した創造の時間、解き放たれた心の喜び、子供にとっても大人にとっても価値のある空間。 農場や牧場は人間と大地をつなげるワークショップになって行く。そこから限りない出会いと沢山の夢が生まれてくるインキュベータ(卵をかえしてゆく機械) であり子供たちをたくましく育てて行く総合農場を作りたいと考えています。

かあさん牛一頭分のミルクで作るヨーグルトには牛と人間のダイレクトな共に生かしあう幸せな関係が見えてきます。それまでの仕方のない繋がりであったかも知れない牛との関係はちょっとの工夫で麗しい素敵な関係に変わってゆきました。
かあさん牛の名前入りヨーグルトは牛と人間の共生してゆくあたらしい関係の入り口にあるモーメントの役割なのかもしれません。
食事と言う毎日の命をつなぐなくてはならない幸せの再生産のセレモニー、それは感謝と祈りのある人間の歴史的なおこないであることに変わりない永遠の事実なのです。


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